11/19(水) 8:46
テレビで放送されているバラエティ番組が、過剰ともいえるコンプライアンス重視により年々つまらなくなっている。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)などいくつかの番組は奮闘しているが、世間を騒がせるおもしろい企画をテレビで見る機会は少ない。
一方で、勢いを増しているのが配信サービスで制作されるバラエティ番組である。大成功を収めている『DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)』をはじめ、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、U-NEXTなどで、次々と興味深いオリジナルのバラエティ番組が制作されている。そんな中で、独自性が高く「バズる」番組を数多く配信しているのがABEMAだ。
ここ数週間だけでも、ABEMAが制作したバラエティ番組はネットニュースで多く取り上げられている。例えば、霜降り明星・粗品がMCを務める『ドーピングトーキング』では、元俳優の押尾学氏を取り上げて大きな話題を呼んだ。
同番組は、「日常では絶対に行くことがない場所」「絶対に交わらない人」を対象に、芸人たちが取材を行い映像は使わずにエピソードトークを披露するトークバラエティ。見取り図・リリーは、「映像を使わない」という番組の趣旨がマッチして、押尾氏の事件後テレビ初となる取材に成功した。
この番組では、他にも「港区のギャラ飲み女王」「AV業界の裏側」「最恐心霊スポット」など、地上波では扱いにくい下世話なネタを数多く放送し、人気を集めている。
(中略)
そんなABEMAの中で、不動の人気を得ているのが、MCを千鳥が務める『チャンスの時間』だ。尖った企画を数多く放送し、アンジャッシュ・渡部建を不倫ネタで何度も出演させている番組としておなじみである。
再ブレイクした永野がかつてのような毒舌キャラで登場するなど、人気芸人をうまく起用し独自企画を次々と生み出している。番組内ではタバコやギャンブル、下を取り扱うことが多く、いまやテレビで売れっ子となった千鳥の荒々しい姿を見られるのも魅力だ。ABEMAを代表するコンテンツで、2018年4月のスタート以来現在も続く長寿番組となっている。
この他にも、都市伝説を取り扱う『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』、パチンコ・パチスロ番組『パーラーカチ盛り ABEMA店』、現在令和ロマン・くるまが挑戦中の『世界の果てに、○○置いてきた』シリーズなど、配信中の番組だけでも多種多様なバラエティを制作している。では、こういった番組は何が魅力的なのだろうか?
ABEMAで配信されるバラエティは、昭和の深夜番組を彷彿とさせる“人間の欲望むき出し”な企画が多く、芸人が自由に暴れられる空気感を持っている。テレビでは許容されなくなった刺激的な世界観が、配信という舞台で復活しているのだ。同じ配信サービスでも、Netflixなどのバラエティ番組は予算をかけて高尚な作り方をしていることが多い。下世話な部分にこそ、ABEMAの魅力があると考えられる。
全文はソースをご覧ください
