谷原章介 防衛力強化も“宝の持ち腐れ”懸念「せっかく持っている防衛備品を憲法9条で縛っている面も」
俳優の谷原章介(53)が9日、MCを務めるフジテレビの情報番組「サン!シャイン」(月~金曜前8・14)に出演。防衛費増額に対する見解を示した。
政府与党は、防衛力強化のための増税のうち、実施時期を先送りしていた所得税を27年1月から引き上げる方向で調整。
防衛費を含む関連予算については、27年度にGDP比2パーセントまで増やす計画を、2年前倒しで今年度中に実現する考えを表明している。
また米・国防総省は日本を含むアジアの同盟国に対し、防衛費をGDP比5パーセントに引き上げる必要があるとの認識を示しており、今月6日には、ヘグセス米国防長官が同盟国に防衛費の増額を求めることを強調した。
谷原は「防衛費の額というのも凄く大きな問題としてありますけども、せっかく持っている防衛装備品を、憲法9条でもって縛っている面もある」と指摘。
「いざ有事の際にどういうことが起こったら、こっちは防衛行動を取っていいのかっていう線引きもある。そっちもきちんと理詰めて行かないと、宝の持ち腐れになることもある」と見解を示した。
これを受けてジャーナリストの峯村健司氏は、GDP比5パーセントについては「財源から見ると厳しい、現実的ではない」とした上で、
「でもウクライナ侵攻の隣国ポーランドは、今かなりGDP比を上げている。前年比でいうと倍以上、上げたりっていう国もある。そう考えると、財源ではなく安全保障、本当に自国を守れるのかっていうのをしっかり評価した上で、予算をつけるというのが重要」と説いた。
しかし同局・佐々木恭子アナウンサーが「ただそこに至るには、国会でしっかりした議論が尽くされないと、国民の納得や今の緊張状態の中で一気にというのも」と懸念。
谷原も「恐怖心に煽られてとそっちに進むというのは怖い」と同意すると、佐々木アナは「丁寧な議論が必要だと思う」と語った。
