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■「男なら弱音を吐くな」なくならないジェンダーバイアスなぜ
11月19日は国際男性デー。3月8日の国際女性デーは街に黄色のミモザが飾られたりと知名度が高まってきた一方で、男性デーは知らない人も多いのではないでしょうか。「男性・男児の心身の健康と幸福、ジェンダー平等を促す日」として、1999年にトリニード・トバゴで始まった国際男性デー。
「女性らしさ」を強要することは、ハラスメントとみなされやすくなってきた一方で、「男なら弱音を吐くな」「男は仕事をして家計を支える」といった男性へのジェンダーバイアス(男女役割についての固定的な観念)は今も社会に根強くあります。「男らしさ」の強要がまだ日本社会で許されがちなのはなぜなのでしょうか。
■「男らしさ」求める男性ほどメンタル不調
「男らしくあるべき」との社会的規範が、社会全体や男性の健康にどう影響しているのかを調べた国際調査があります。ベルギー大学のデ・ハース氏らが世界70カ国、8万7000人を対象に行った調査で、ハース氏らは「勝利にこだわる」「他人に助けを求めない」「暴力への許容度合い」「男性優位な考え方を好むか」などの指標をもとに「男らしさ」規範の強さを調査しました。
この調査によると、「男らしさ」規範が強い男性ほど、メンタルヘルスが悪い(抑うつや不安障のリスクが高い)傾向が明らかになりました。「他人に助けを求めない」性格などがメンタル不調につながっているということです。
また、ジェンダー平等が進んでいる国=「男らしさ」規範が弱い国とも限らないことが明らかになりました。調査したところ、欧米諸国のなかで最も「男らしさ」規範が強い国は、意外にもジェンダー平等意識が強いアメリカだったということです。
■男性も「助けて」を言える社会へ
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【国際男性デー】「女らしく」はNGだけど「男らしく」はOKな雰囲気ナゼ? 男性も「助けて」言える社会に
