11/15(土) 16:00
ミステリー映画の魅力は、緻密に張り巡らされた伏線や、予想を裏切る驚きの展開にある。今回は、数ある名作の中から5本の洋画をセレクト。それぞれの作品が持つ独自のストーリー展開やキャラクター描写、そして心を掴むラストのどんでん返しを解説しながら、魅力に迫る。
『ユージュアル・サスぺクツ』(1996)監督:ブライアン・シンガー
【注目ポイント】
物語の冒頭で提示される謎の人物カイザー・ソゼ。その正体は一体何者なのか? 観客はその問いを抱えたまま、事件が起きる6週間前の出来事に遡っていく。 本作の魅力の1つは、巧妙に配置された伏線。改めて鑑賞すると、至る所にヒントが隠されていることに気付くのだ。
『北北西に進路を取れ』(1959)監督:アルフレッド・ヒッチコック
【注目ポイント】
主人公のロジャーは、なぜか「ジョージ・キャプラン」と勘違いされ、大きな組織に追われることになる。しかし、その理由は詳細に語られず、不条理な状況の中で逃げ続ける彼の姿を丹念に追うのが本作の特徴だ。
『ゴーン・ガール』(2014)監督:デヴィッド・フィンチャー
【注目ポイント】
結婚5年目を迎え、表向きは満たされた生活を送っていた夫婦に訪れる突然の危機。妻エイミーが、ガラスの散乱跡を残して自宅から忽然と姿を消す。彼女は誰かにされてしまったのか、それとも自発的に失踪したのか? 謎を追う中で次第に予想だにしなかった事実が次々と明らかになっていく。
『L.Aコンフィデンシャル』(1998)監督:カーティス・ハンソン
【注目ポイント】
マフィアの抗争が絡んだ複雑な事件の謎。惨事件の被害者の中にバドの元同僚が含まれていた理由とは何なのか? また、娼婦リン(キム・ベイシンガー)の謎めいた存在が事件にどう関わるのか? 複数の伏線を張り巡らせながら、予想外の結末で観る者を驚かせる構成の妙が際立つ。
『チャイナタウン』(1975)監督:ロマン・ポランスキー
【注目ポイント】
『ローズマリーの赤ちゃん』(2013)や『戦場のピアニスト』(2003)で知られる名匠ロマン・ポランスキー監督が手掛けたノワールミステリーの傑作。本作は、私立探偵ジェイク・ギテス(ジャック・ニコルソン)が、不倫調査を依頼されたことをきっかけに、政治的陰謀に巻き込まれていく姿を描いている。
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